もともとは4月にソロで沖縄へ行こうと思って、いろいろ準備を進めていたんですよ。
それがコロナでなくなってしまい、『今年はどこにも行けず仕舞いかなあ』と思っていたんですが、思い切って前から行ってみたかった福島に行くことに。
輪行袋がネコの爪研ぎ板がわりになってしまう前に。
で、1番問題なのが飛行機輪行。。
慣れてる方は何の問題も無いんでしょうが、そもそも自分は不器用かつ面倒くさがりなんで普通の輪行さえ苦手。
ネットを見ると国内線ならペラペラの輪行袋で済ませるよってツワモノも多いようですが、自分にその勇気は無いので、もう少し本格的な物を・・と探すとオーストリッチのOS-500に行き着くんですね。
シーコンみたいな超本格派は超狭い我が家には保管なんてとても無理ですが、これだと三つ折りにすればそれほど邪魔にはならなさそう。
しかしながらOS-500のレビューを見てると、自分のバイクのサイズ(56センチ)だと、そのまま入るのかどうかがか〜なり不透明。。
シートポストをいちいち下げるのも面倒だけど思い切って買ってみようかどうしようかと迷ってたら、なるしまフレンドが別注で5センチ大っきいのを扱っているとのこと。
Amazonで売っているレギュラーサイズの方が値段は安いですが、入らなくては意味がないので、なるしまフレンドに電話して通販で購入。
入れてみると、これでもチェーンリングの部分がけっこうギリギリ。
大きいものにして良かったです。
いやしかし、実際に詰めてみるとなかなかのデカさ。。
で、もう一つの問題がDi2のバッテリー。
ネットで調べると『取り外して機内持ち込みが必須』とする記事もあれば、『そのままで問題無くオッケ』な記事もあったりで、果たしてどれが真実なのかわからない。。
Di2のコネクタだけ抜いて動作しない状態にしておけば大丈夫という意見が確かそうなので、そのやり方で行こうかとも思いましたが、どの空港の窓口でも同じ考え方がちゃんと展開されているかという点で不安は残ります。
今回持って行くのは、今やローラー専用機となってるターマック。
なもんで、シートポストバッテリーをやめて思い切って外装バッテリーにすることに。
こういう時にe-tapは羨ましいですなあ。
先立つ物が常に無いので、安い中古部品を集めてバッテリーを外装に。
まさか一周まわって再び外装バッテリーにすることになるとは思いませんでしたが。
コードをシートポストからボトルケージの所にある穴に導くのにか~なり苦労しました。ハアハア。
いざバッテリーを装着して、最初は動かなかったのでかなり狼狽しましたが、ファームアップしたら無事に動いてひと安心。
CO2ボンベは容量の記載があれば問題無いようですが、いちいち確認のために取り出すのも煩わしいので、今回はハンドポンプのみで。
パンク時に少しでも楽になればと思い、トピークのローディTTを導入。
ブレーキレバーはリリースタイで縛る方法をネットの先人達を真似てみました。
リヤディレーラーは取り外すことを推奨している記事が多かったので取り外し。
e-tubeのプラグを抜けば完全に外れるのでありがたいです。
チェーンも普段からミッシングリンクを使っているので、この際だから取り外して持ち運ぶことに。
輪行用の金具は上方に向けて取り付ける余裕が袋にあったので、これでエンド金具も大丈夫でしょう。たぶん。念のためツール缶には予備エンド入れてますし。
これで準備は完了。
で、当日。
それまで『この先も基本ずっと晴れよ』みたいな天気予報だったのが、台風の影響で突如崩れ始めました。
日頃の行いですかね。。
道でひっくり返ってるカナブンを見かけたら、もとに戻してあげたりしてるんですがね。。
かろうじて到着日だけは天気が何とかなりそうなので、裏磐梯だけを走ることにしてCA600にルートを入れます。
飛行機は8時半なのですが、基本ビビリな性格で何か問題があってもアレなんで早めに出発。
恥ずかしながら一人で飛行機に乗るのは初めて。。
受付の方は慣れているようで、質問は『バッテリーとかスプレーは入ってますか?』とたずねられたくらいでした。
あとは積み込む際にどの面を上にすれば良いかをたずねられたので、『横倒しならコッチ、もし倒さなくて済むなら立てたままで』と伝えると、『今回は立てた状態でいけるかと思います』とのことでした。
『自転車に何か損害が発生しても文句言いませんよ』的な書類にサインをして、係員の方が来て輪行袋の中をチェック。
ちょうど隣にも飛行機輪行の方がおられて、その方はペラいタイプの普通の輪行袋。
『かなり輪行慣れしている方なんだろうなあ』と思いながら装備を盗み見しましたが、持ち物も最低限でシューズもSPD。
たしかにSPDシューズだとわざわざ別にシューズも持って行く必要が無いので良いかもしれません。
ただ履いてみたことが無いんで知らないんですが、普通に山のデコボコ道とかも歩けるんですかね?だとしたらかなり便利そう。
今後、要検討ですな。
そんなこんなで預け入れは思いのほかスムーズに終了。
ANAの方も丁寧でした。
早く済みすぎたので展望デッキをブラブラ。
フォントの雰囲気が大陸方面な感じですな。
スタバでチビチビコーヒーを飲んで時間をつぶしてから、いよいよ搭乗。
プロペラ機でした。
座席の埋まり具合は3/5ほど。
『リベットが外れたらどうしよう』とか思いながらぼんやり外を眺めていましたが、富士山だけは山の中でも別格というのが非常によくわかりましたよ。
そんなこんなで1時間強で福島空港に到着。
速いですなあ。
びっくりするくらい小規模な荷物受取場で待っていると、しばらくして手で運んできてくださいました。ありがとうございます。
ちなみに重さは14キロ。
ヒール履いておられるのにすみません。。
今回は雨の可能性も考えてレンタカーを手配していましたので、基本的に車移動。
ちなみに『福島県ってやたら広いな』と思っていたら都道府県で三番目の広さなんですね。
一位の北海道はわかるとして、二位が岩手県なのも知りませんでしたが。
ノートの荷室でピッタンコの大きさでした。
ちなみに今回の車での行距離は370キロ。
そんなこんなで、まずは土湯温泉まで下道でひた走ります。
当初、デポ地にしようと思っていた道の駅つちゆに到着。
しかしながら、平日にもかかわらずけっこうな混雑具合。
なにわともあれお腹が空いたので山菜そばを。
出汁が黒いですな。
ちなみに今回の旅行で食べたのは100パーセント麺類。。
道の駅では落ち着いて組み立てができないので、すぐそばにあった森の駐車場に移動。
広々場所を使えて組み立ても楽々でした。
そんなこんなで組み立て完了。
輪行袋に入れる際に自転車もきれいにしておいたので、特に手も汚れず。
いやしかし改めて見ると、ピンクの色あせがスゴイ。
でスタート。
この地点で標高800mくらいなのですが、いったん200mくらいまで下ります。
が、なかなか寒い。。
服装は長袖のエアロジャージとサーマルビブで半チョキグローブで。
やたら地面には栗が落ちていて野間峠の比ではないです。
栗でパンクしないか心配になるくらい。
いやしかし気持ち良いですな。
来て良かった。
『もしかしてもしかすると、前方に見えるあそこまで行くことになるんだろうか』と思いながら下ります。たいていの場合、『もしかして』は当たります。。
下るにつれて気温も上がってきて至極快適。
で、ここから磐梯吾妻スカイラインの登りがスタート。
23キロほどで平均6パーくらいでしょうか。
序盤は普通の山道。
しかしながら平日にもかかわらず観光と思われる車が多い!
途中、『無散水消雪道路』ってのが2区間ありまして、その区間は斜度が10パーほどに。ハアハア。
帰って調べてみると、なかなか凝ったシステムになっているようでして、勉強になりました。
途中に温泉があったりしてうっすらとした硫黄臭をかぎながらひたすらゆっくり前進。
ようやく1000mだそうです。
あと600mかあ。。
ここで気温は13度ほど。
ずいぶん高いところまで来ました。
裏磐梯の紅葉の風景写真によく使われている橋。
このあたりでは残念ながら紅葉はまだまだでした。
じょじょにラスボスのようなものが姿を現してきました。
じょじょに木も色づいてきます。
そんなこんなで1400m。
あとひといき。
残念ながら空はじょじょに鉛色に。。
だんだん木がなくなってきました。
とのことです。
晴れていたらどんな景色だったのだろうかと思いながら前進。
雄大ですな。
で、1500m。
すごい景色です。
これで乗鞍のように車の数が少なければ言うことないんですがw
もやがかかっているだけかと思っていたら、山の表面から何やらモクモクと噴き出していました。
でようやく到着。
ここから徒歩で火口付近を歩けるようなのですが、時間も靴も無いので今回は見送り。
うまく伝わりませんが駐車場はなかなかの混み具合。
気温は6~7度。
とにかく冷えるので塩ラーメンを摂取。
シャドージャケットを着て、長指グローブを装着して出発。
本当のピークは少し進んだ所にありました。
で、いよいよ長い長い下り。
寒くて奥歯に力が入ります。
が、下りに入ると日が射してきて少しあったかい。
ドンドコ下っていって、無事に車に帰着。
明日はどう考えても雨になりそうなので、あきらめて自転車をバラして再度輪行袋へ。
そして宿泊地である郡山へ。
晩御飯はホテルの近くにあるタンメン屋へ。
美味しかったものの、グーグルの評価ほどではなかったです。
翌日は朝から天気予報通りしっかり雨。
郡山市街はなかなかの渋滞。
高速で北上して宮城へ。
先月から公開が始まった中浜小学校へ。
中も。
施設の方が当時の様子をいろいろ解説してくださりました。
見学料は400円。
行って良かった。。
その後、南相馬に向けて、本来は自転車で走る予定だった道を南下。
良くも悪くも新たに整備された道路なので、ホント走りやすそうな道。
残念。
家で作る焼きそばのような焼きそばでした。。
ここから下道でナビに従って福島空港へ。
ひたすら山の中を走るルート。
いろいろな光景を目の当たりにして、いろいろな事を考えながら空港着。
無事自転車も預け終わって、ひと息つきます。
福島ではバッテリーの事はたずねられませんでした。
で、搭乗。
一泊二日ではぜんぜん足りませんでした(当たり前ですが)。
良さそうな道がまだまだあるので、新緑の季節にでも再度行きたいです。
伊丹ではカウンターで自転車を受け取り。
帰って確認してみましたが、自転車には何の問題も無し。
ありがとうございました。
本来の予定の四分の一くらいの距離しか走れませんでしたが、前から走ってみたかった所、行きたかった所へ行けたので大満足の旅行でした。
またお金を貯めてどこかに行きたいです。